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紅顔の美少年の頃、私は星の王子様と呼ばれた時がありました。今でも、主な星座の位置や1等星の名前くらいはいうことができます。従って今年の天文ショーには人一倍関心があったと自負しておりました。おそまつな限りですが写真記録を公開します。


5月21日　金環日食

当初、曇空で食を見ることはかなわないと思っていたし、朝起きるとその通りの天気であったので、食の時にはどのくらい暗くなるのを調べようと思いました。デジカメをマニュアル露出（１／１００・F３．５）にセットし風景を撮影します。
比べてみると一目瞭然、金環食に近い事項ではヘッドライトを点灯した車もありました。

6時32分撮影

　　　
7時12分撮影

ところが今まさに金環食という時に、奇跡的ですが、厚く覆っていた雲に部分的な切れ目ができ、薄雲を通して食を見ることができたのでした。風景をねらっていたため（おまけにマニュアル露出）短いズームレンズでしたが、無いよりはましとばかりに撮影しました。
案の定真っ白の写真で大失敗作でしたが、そこはデジタルの強み、思いっきり補正をかけたのが次の写真です。

7時23分撮影　

部分食に変わる頃にはすっかり雲が無くなっていました。
そこでバードウォッチング用に使っているフィールドスコープを天体望遠鏡に変身させ、投影法により太陽面の写真を撮りました。
アイピースのレンズを接着しているバルサムが融けないかとやや心配でした。太陽観察には高級なアイピース（接着した色消しレンズ）を使うのは良くない、と教えられていたと認識していましたので。

7時32分撮影

6月6日　金星の太陽面通過

中学の頃に天文書で金星太陽面通過の写真をみたことを覚えていました。金環日食も金星太陽面通過もきわめて珍しい現象で、それが両方とも家で見られるなんて信じられないほどです。
今度は最初から投映法で撮影するしかないと考えました。

11時21分撮影

左の画像をトリミングしたのが右の写真です。
太陽面にはかなり大きな黒点群が見られました。