室林道ラインセンサス



野鳥図鑑へ戻る

解説
ホオジロは室林道ではよく見かける一般的な留鳥です。室林道以外にも普通に見られる鳥ですが、それだけにセンサスデータの結果に興味がわいてきます。毎月の累計値を年ごとに並べたグラフと、鳴き声を月ごとに見たグラフを作成してみました。

鳴き声の変化
ホオジロは美しい囀りが特徴です（一筆啓つかまつり候は有名な聞きなし）。鳴き声を　囀り　地鳴き　なしで分け月ごとの変化をまとめてみました。囀りがオスによる繁殖行動の道具ということからすれば、4月から7月の間に囀りが集中しているのは納得できます。3月と8月も繁殖期の周辺と考えればまあ多いだろうと思われます。9月が最も少ないのですが、換羽と関係があるのでは。囀りはエネルギーを使いますから換羽期は自重しているのではないでしょうか。不思議なのは10月に繁殖期と遜色ない囀りがあることです。来季の繁殖のために番相手を求めている、若鳥が囀りの練習をしている、その他の理由、など目的が分かると面白いのですが。案外、秋晴れの日が多いので気分が良くなって囀っているのかもしれません。