カシラダカ集団囀り

１．カシラダカの囀り

　音源は悪いですがカシラダカの集団囀りを聞いてください

　●記録日時　２００２年４月１２日
　●場所　　　　茶臼山スキー場周辺

２．カシラダカの囀り記録
　●下の表は茶臼山におけるカシラダカの記録です。
　●月を基準にして年ごとの確認日を表しています。
　●鳴き声は囀りと地鳴きで区分し、表の赤色部分が囀りです。　
　●囀りはほぼ毎年観察できますが、３月と４月に集中しています。

合計 / 数			西暦
種名	月	確認	1998	2000	2001	2002	2003	2004	2005	2006	2007	2008	2011	2012	2013	2014	総計
カシラダカ	03	C						2							2		4
		CV				53	42	160			7	10				5	277
		S													1		1
		SV				20		2			20			10			52
	03 集計					73	42	164			27	10		10	3	5	334
	04	C						2	2						1		5
		CV						1	7				3		3		14
		S									5						5
		SV						1									1
		V						10							1		11
	04 集計							14	9		5		3		5		36
	10	C	1							1							2
		CV	6		5			50		30					5		96
	10 集計		7		5			50		31					5		98
	11	C			1		2				5		2	1	1		12
		CV		30			11	18			7		2	21		1	90
		V			100		10										110
	11 集計			30	101		23	18			12		4	22	1	1	212
	12	CV	2		50		4	1					30				87
	12 集計		2		50		4	1					30				87
カシラダカ集計			9	30	156	73	69	247	9	31	44	10	37	32	14	6	767
総計			9	30	156	73	69	247	9	31	44	10	37	32	14	6	767

　３．考察
　　●茶臼山においては、１０月頃繁殖地からやって来る
　　●翌年４月頃繁殖地に戻っていく
　　●厳冬期の１月２月の記録はのっていないが、越冬地としては茶臼山は適さない。
　　　　やはり、すなおに平地に下がって越冬すると考えたほうがよいだろう。
　　●音羽におけるカシラダカの記録は次のようになる
　　　　　１１月頃飛来し、翌年４月頃去っていく

合計 / 数			西暦
種名	月	確認	1998	1999	2000	2001	2002	2003	2004	2005	2006	2007	2008	2009	2011	2014	2015	総計
カシラダカ	01	C								1		1			1			3
		CV	13	10	2	23	274	37	5	26	4			5			20	419
		V						2										2
	01 集計		13	10	2	23	274	39	5	27	4	1		5	1		20	424
	02	C								2	1				1			4
		CV				31	18		1	24	14	1						89
		V		1							2		4					7
	02 集計			1		31	18		1	26	17	1	4		1			100
	03	C					1				1							2
		CV					1											1
		V		7			2				4							13
	03 集計			7			4				5							16
	04	C									1							1
		CV									1							1
	04 集計										2							2
	11	C						2	1									3
		CV	3	2		1										5		11
		V							1				1					2
	11 集計		3	2		1		2	2				1			5		16
	12	C						2	5				1					8
		CV						7	46	13								66
		V			30													30
	12 集計				30			9	51	13			1					104
カシラダカ集計			16	20	32	55	296	50	59	66	28	2	6	5	2	5	20	662
総計			16	20	32	55	296	50	59	66	28	2	6	5	2	5	20	662

　　●茶臼山と平地の記録を重ね合わせると、カシラダカは繁殖地(大陸）から飛来し除々に南下を開始する。１０月頃には茶臼山にもやってきて、や　　　　がて平地でも見かけるようになる。
　　　春になり繁殖地への移動を開始。茶臼山では年にもよるが、積雪の消える３月頃には集団が出来始める。やがて、集団のオスたちは囀り合　　　　　戦によって序列が決まりパートナーのメスを獲得する。茶臼山の地は最終繁殖地ではないのだから、縄張り争いではないであろう。あくまで序列　　　　争いなのだ。

　４．作手村における集団囀り
　　　今年は、茶臼山での集団囀りは期を逸してしまい観察できなかった。しかし、帰り道、作手村(つくで）を流れる巴川(ともえ）で思いもよらなかっ　　　　　た集団囀りを聞いた。
　　　比較的標高が低く、身近に感じられる場所での確認に驚くと共に、自分の観察眼の狭さに恥じ入る思いであった。

　　　作手村巴川　集団囀りの場所
　　　川に生えている木々の中で囀っていた
　　　作手村　巴川

集団は３０羽くらいと小さなものであったが、オスたちはいずれも夏羽を纏い
見違えるくらいであった。
夏羽を纏ったカシラダカのオス